目次
趣旨
新エホバの証人情報センターでは、エホバの証人として生活した経験のある方、エホバの証人の家庭で育った方、現在は教団を離れている方などから、体験談をお聞きし、記録として残す取り組みを進めています。
私たちが記録したいのは、単に「つらかった体験」だけではありません。
エホバの証人としてどのような生活を送っていたのか。子どもの頃、家庭や学校でどのような経験をしたのか。信仰をどのように受け止めていたのか。そして、離れた後の人生をどのように歩んできたのか。
一人ひとりの経験を、その人自身の言葉で記録していきたいと考えています。
お聞きしたいこと
たとえば、次のような経験についてお話を伺いたいと考えています。
・子ども時代やエホバの証人の家庭での生活
・ムチなど身体的なしつけを受けた経験
・輸血拒否に関する経験や葛藤
・排斥、断絶、忌避によって家族や友人との関係が変化した経験
・学校行事、交友関係、恋愛、結婚などについての経験
・大学進学や進路、仕事について影響を受けた経験
・集会、伝道、大会など、信者としての生活
・エホバの証人を離れるまでの経緯
・離れた後に感じた孤独や生きづらさ
・人間関係、仕事、家族形成などへの長期的な影響
・逆に、エホバの証人として過ごした時間の中で、よかったと思うことや大切にしている思い出
・現在、教団や信者についてどのように感じているか
・学校、医療、福祉、行政などにどのような支援があればよかったと思うか
・宗教と子どもの権利、家族、医療、社会制度について現在どのように考えているか
このほか、「自分の経験として、これだけは記録しておいてほしい」ということがあれば、ぜひお聞かせください。
逆にお尋ねしたくないこと
このインタビューでは、個人的な恨みや憎しみ、特定の信者や長老に対する感情的な非難そのものを中心にお尋ねすることは考えていません。もちろん、そうした感情が生じた背景に、忌避、身体的なしつけ、輸血拒否、進学・交友の制限などの具体的な経験がある場合、その事実や影響は重要な記録になります。一方で、特定個人への攻撃、人格評価、報復を求める内容、根拠を確認できない噂や伝聞を広げることは、目的ではありません。重視したいのは、教団の教理や運用が生活や人権、児童の権利にどのような影響を与えたのか、その後どのような生きづらさが残ったのか、社会や制度にどのような改善が必要なのかという点です。個人への憎悪ではなく、経験を社会的な記録として残すことを大切にします。
「被害者」である必要はありません
この募集は、エホバの証人について否定的な経験をした方だけを対象とするものではありません。
「つらかったこともあるが、よかったこともあった」「家族との思い出は大切にしている」「教団に対する気持ちは単純ではない」といった経験も、そのまま記録したいと考えています。
人によって経験や受け止め方は異なります。
私たちは、あらかじめ「被害」「虐待」「洗脳」などの言葉で体験を決めつけるのではなく、まずその方自身がどのように経験し、当時どのように感じ、現在どのように受け止めているのかを大切にします。
なぜ体験を記録するのか
宗教をめぐる問題について考えるとき、公的資料、報道、裁判例、学術研究などの客観的資料は非常に重要です。
一方で、それらの資料だけでは分からないこともあります。
教えが、実際の家庭の中でどのように受け止められていたのか。子どもはどのように感じていたのか。教団を離れた後、その経験が何十年にもわたって人生にどのような影響を残したのか。
こうしたことは、当事者自身の体験を記録しなければ、時間とともに失われていきます。
一人の体験談によってエホバの証人全体を説明することはできません。しかし、異なる年代、地域、家庭、立場の人々の証言を蓄積していけば、社会が宗教と家族、児童の権利、医療、教育、福祉などについて考えるための重要な資料になると考えています。
社会に何を求めるのかも聞かせてください
過去の経験を記録するだけでなく、
「当時、学校の先生にこうしてほしかった」
「医療関係者にこういうことを知っていてほしかった」
「教団を離れた人にこういう支援があればよかった」
「宗教活動について、ここまでは自由として守るべきだが、ここからは社会的なルールが必要だと思う」
といった、現在の社会への意見についてもお聞きしたいと考えています。
宗教の自由を尊重しながら、子どもの権利や個人の自己決定をどのように守るのか。
その答えを考えるためにも、実際に経験した方の声を社会に残すことには意味があると考えています。
インタビューについて
インタビューは、オンライン等で行います。インタビューするのは2,3名です。
話したくない質問には答える必要はありません。途中で休憩したり、インタビューを中止したりすることもできます。
掲載にあたっては、実名、仮名、匿名のいずれにするかをご本人と相談します。地域、会衆名、家族構成など、本人が特定される可能性のある情報についても、必要に応じて伏せたり表現を変更したりします。また、原則として公開前に原稿をご確認いただき、本人の発言の趣旨と異なっていないか、公開して差し支えない内容になっているかを確認します。
インタビュー内容を、ご本人の意思に反して一方的に公開することはありません。
現役のエホバの証人の方からのお話も歓迎します
本サイトでは、元信者だけでなく、現在エホバの証人として活動している方や、信者の家族の方など、異なる立場からの情報も重要だと考えています。
サイトに掲載された内容について、「自分の経験とは違う」「現在はこのように変わっている」といったご意見がある場合もお寄せください。
異なる立場の記録を残し、可能な限り多面的に検証することを大切にしています。
あなたの経験を、記録として残しませんか
「もう何十年も前のことだから」
「自分より大変な経験をした人がいるから」
「自分の経験には、それほど価値がないから」
そう思われる方もいるかもしれません。
しかし、日常の中で当たり前だったことほど、後世には残りにくいものです。
どんな集会に出ていたのか。家では何を言われていたのか。学校で何に困ったのか。輸血についてどう考えていたのか。誰かが排斥されたとき、周囲はどうしていたのか。離れたあと、最初に何に戸惑ったのか。
そうした一つひとつの記憶が、その時代を知るための資料になります。
エホバの証人として過ごしたあなた自身の経験を、あなた自身の言葉で残していただければ幸いです。
インタビューへのご協力を検討いただける方は、本サイトのお問い合わせフォームからご連絡ください。
1.インタビューの前提確認
最初に、今回のインタビューの目的を説明します。
このインタビューは、エホバの証人として過ごした方や、その家庭で育った方の経験を記録し、当時どのような経験をしたのか、その経験がその後の人生にどのような影響を与えたのか、現在どのように受け止めているのかを社会に残すことを目的としています。
話したくないことについては答える必要はありません。また、途中で休憩したり、インタビューを中止したりすることもできます。
公開する場合には、実名・匿名・仮名の希望、公開してよい内容、公開しない内容を事前に確認します。
2.基本的な背景
まず、ご自身とエホバの証人との関わりについて教えてください。
・どのような経緯でエホバの証人と関わるようになりましたか。
・ご自身で入信したのでしょうか。それともエホバの証人の家庭で育ったのでしょうか。
・何歳頃から何歳頃まで関わっていましたか。
・当時、家族の中にはどの程度エホバの証人の信者がいましたか。
・会衆ではどのような活動をしていましたか。
・集会、伝道、大会、家庭での宗教活動は、生活の中でどの程度の割合を占めていましたか。
・当時、自分自身ではエホバの証人であることをどのように感じていましたか。
3.子ども時代・家庭生活
子ども時代について教えてください。
・家庭では宗教上のルールがどの程度重視されていましたか。
・学校生活で、ほかの子どもと違うと感じることはありましたか。
・誕生日、クリスマス、正月、学校行事、部活動などについて、どのような経験がありましたか。
・友人関係について制限を感じることはありましたか。
・進学、就職、恋愛、結婚などについて、宗教上の考え方から影響を受けたことはありますか。
・当時はそれらをどのように受け止めていましたか。
・今振り返ると、どのように感じますか。
4.ムチ・身体的なしつけについて
答えられる範囲で、家庭でのしつけについて教えてください。
・身体的なしつけやムチを受けた経験はありますか。
・どのような場面で行われていましたか。
・誰から受けることが多かったですか。
・どの程度の頻度でしたか。
・どのような方法で行われていましたか。
・当時、その行為についてどのような説明を受けていましたか。
・聖書や宗教上の教えと結び付けて説明されたことはありますか。
・会衆や出版物、講演などから、親がしつけについて影響を受けていたと感じますか。
・当時は、そのしつけを当然のものだと思っていましたか。それとも怖い、嫌だ、疑問だと感じていましたか。
・その経験について誰かに相談したことはありましたか。
・現在、その経験が自分にどのような影響を残していると思いますか。
5.輸血拒否について
輸血に関する教えについて、どのように理解していましたか。
・子どもの頃から輸血についてどのような教育を受けていましたか。
・輸血を受けてはいけない理由について、どのように説明されていましたか。
・実際に病気や事故などで輸血の問題に直面した経験はありますか。
・自分自身ではなく、家族や会衆の人が直面した経験を見聞きしたことはありますか。
・その際、本人、家族、医療関係者、会衆の長老などはどのように関わりましたか。
・未成年の頃、自分で判断しているという感覚はありましたか。
・輸血を拒否することについて、恐怖や葛藤を感じたことはありますか。
・現在は輸血に関する教えをどのように考えていますか。
・当時の子どもや家族に対して、医療機関や行政にどのような支援があればよかったと思いますか。
6.忌避・排斥について
忌避や排斥について、どのような経験がありますか。
・排斥された、断絶した、あるいは会衆を離れた経験はありますか。
・離れた後、家族や友人との関係はどのように変化しましたか。
・誰から、どのような形で接触を避けられましたか。
・逆に、ご自身が誰かを避けるよう求められた経験はありますか。
・忌避について、当時どのような説明を受けていましたか。
・家族との連絡や冠婚葬祭、病気、介護などの場面ではどのような影響がありましたか。
・忌避によって孤独、経済的困難、住居、仕事、精神面などに影響はありましたか。
・離脱後、新しい人間関係を作ることに難しさはありましたか。
・現在、家族や元信者との関係はどうなっていますか。
・忌避という制度について、現在はどのように考えていますか。
7.離れるまでの経緯
エホバの証人から距離を置くようになった経緯について教えてください。
・最初に疑問を感じたのはどのようなことでしたか。
・疑問を持ってから実際に離れるまで、どのくらい時間がかかりましたか。
・離れることについて、どのような不安がありましたか。
・家族、友人、仕事、住居などについて心配はありましたか。
・離れる際に助けになった人や情報はありましたか。
・インターネット、書籍、元信者、医療・福祉関係者などの情報は役に立ちましたか。
・逆に、離れる際に困ったことは何でしたか。
8.離脱後の生活と生きづらさ
離れた後の生活について教えてください。
・離れた直後、最も困ったことは何でしたか。
・友人関係や人付き合いに難しさを感じましたか。
・恋愛、結婚、子育てなどに影響はありましたか。
・進学や仕事について、もっと違う選択ができたのではないかと思うことはありますか。
・お金やキャリアについて困ったことはありますか。
・宗教以外の世界の常識が分からず困った経験はありますか。
・罪悪感、不安、終末への恐怖などが残ったことはありますか。
・自分で物事を決めることに難しさを感じたことはありますか。
・現在も残っている影響があるとすれば、どのようなものですか。
・反対に、離れたことで得られたものはありますか。
9.教団に対する現在の思い
現在、エホバの証人という組織についてどのように考えていますか。
・よかったと思う経験はありますか。
・今でも大切にしている考え方や人間関係はありますか。
・一方で、変わってほしいと思う点は何ですか。
・教団の個々の信者と、組織そのものについて、感じ方は違いますか。
・現在の信者に対して伝えたいことはありますか。
・教団の指導部に伝えたいことはありますか。
・自分自身の経験について、教団側にどのように受け止めてもらいたいですか。
10.社会に求めること
社会にどのような対応を求めますか。
・学校の先生に知っておいてほしかったことはありますか。
・児童相談所や福祉関係者に知っておいてほしかったことはありますか。
・医療関係者に求めたいことはありますか。
・行政に求めたい支援はありますか。
・元信者に対する相談窓口や生活支援は必要だと思いますか。
・宗教二世に対して、どのような支援が必要だと思いますか。
・宗教団体の活動について、法律や行政による一定のルールが必要だと思いますか。
・必要だとすれば、どのような領域でしょうか。
・逆に、宗教の自由を守るために慎重であるべき点は何だと思いますか。
・宗教団体、行政、学校、医療、社会がそれぞれどのような役割を担うのが望ましいと思いますか。
11.これからの人生
現在の生活やこれからについて教えてください。
・現在、生活の中で大切にしているものは何ですか。
・エホバの証人を離れた後、自分自身の価値観はどのように変わりましたか。
・これからやってみたいことはありますか。
・自分の経験を今後どのように位置づけていきたいですか。
・同じような経験をしている人に伝えたいことはありますか。
12.最後に
こちらから聞かなかったことで、記録として残しておきたいことはありますか。
今回のインタビューを通じて、社会に最も伝えたいことは何でしょうか。
「これだけは誤解してほしくない」ということがあれば教えてください。
お申し込み後の流れ
お申し込み後は、以下の流れで進めます。
- お申し込み
お問い合わせフォームから、インタビューへのご協力希望をご連絡ください。 - 日程調整
こちらからご連絡し、インタビューの日程を調整します。事前に、匿名・仮名・実名の希望や、特にお話しいただけるテーマなども確認します。 - インタビュー(Zoom)
Zoomを利用してインタビューを行います。話したくない質問には答える必要はありません。途中で休憩したり、インタビューを終了したりすることもできます。 - 記事作成
インタビュー内容をもとに記事を作成します。読みやすく整理しますが、発言の趣旨を変えるような編集は行いません。 - 内容確認・公開
公開前に原稿をご確認いただき、修正希望や匿名化の確認を行ったうえで公開します。
お申し込み後から公開まで、いつでも取り消すことができます。
インタビュー後であっても、「やはり公開したくない」と感じた場合は遠慮なくお申し出ください。公開前であれば、理由を問わず掲載を中止します。