エホバの証人:教団による教義変更、出版物の削除・変更等についての記録

本サイトについて

本サイトは、エホバの証人の出版物、映像資料、公式ウェブサイト等において、児童虐待、人権侵害、家庭内での対応、組織内の相談・報告体制等に関係する記述が、後に変更、削除、掲載停止された事例を記録することを目的としています。

資料は、過去にどのような説明や指導が行われていたのか、現在の説明とどのように異なるのかを検証するうえで重要な意味を持ちます。そのため本サイトでは、出典、確認時点、変更点を可能な限り明示し、読者が一次資料に基づいて冷静に判断できるよう、記録性と透明性を重視します。

過去の資料を保存し、変更の経緯を検証可能にしておくことは、児童の保護、被害の予防、法令遵守、再発防止に資するものと考えます。本サイトは、そのための公共的記録を残すことを目的としています。

本サイトは、特定の宗教や信者個人を攻撃し、差別や偏見を助長するものではありません。信仰の自由は尊重されるべき重要な権利です。一方で、児童の生命、身体、尊厳、発達の権利は、いかなる共同体においても守られなければなりません。

最終更新日 2026年8月3日

この記録を残す目的

本サイトは、エホバの証人の出版物、公式ウェブサイト、動画などにおける教理や運用の変更、出版物の改訂、動画の削除を、できる限り一次資料に基づいて記録することを目的としています。

教理や運用が変化すること自体は宗教団体にとって珍しいことではありません。しかし、出版物や動画が改訂・削除されると、当時どのように教えられていたのかを後から確認することが難しくなります。

歴史研究では、一次資料を保存し、時代ごとの変化を比較・検証できることが重要とされています。本サイトは、「いつ」「何が」「どのように」変更されたのかを時系列で記録し、宗教史・社会史の資料として将来の研究や検証に役立てることを目指しています。

掲載内容は、可能な限り一次資料に基づき、確認できる事実推測・評価を明確に区別して記録します。

エホバの証人における教理変更の調査報告

1.調査の前提

エホバの証人は、過去に聖書理解や組織上の指示を変更してきたことを公式に認めています。公式FAQの「エホバの証人が教理上の見解を変更することがあるのはなぜですか」は、聖書を継続的に調査した結果、信条の調整が必要になる場合があると説明しています。また、公式出版物は、最近調整された理解を調べるための索引やリサーチガイドも案内しています。

エホバの証人は、このような変更を、過去の教えの単純な否定というよりも、聖書理解が徐々に明確になる過程と位置付けています。その考え方は、「増し加わる光の道筋を歩む」に示されています。

本報告では、変更を次のように区別します。

分類内容
教理・聖句解釈の変更預言、終末、「この世代」、政府の権威など
組織上の変更統治体、「忠実で思慮深い奴隷」、懲戒制度など
医療規範の変更輸血、血液成分、臓器移植など
運用・生活規範の調整会衆から除かれた人への対応、服装、ひげなど

2.主要な変更の一覧

時期論点以前の理解・方針変更後の理解・方針分類
1929~1962年ローマ13章の「上位の権威」エホバ神とイエス・キリストを指す世俗の政府当局を指す聖句解釈
1940年代以降輸血・血液成分輸血拒否を導入全血と主要4成分の拒否を維持し、分画や一部処置は個人判断医療規範
1967~1980年臓器移植人食いに類するものとして否定的に扱う聖書が直接禁じていないため個人判断医療規範
~1995年「1914年の世代」1914年を認識した世代が生きている間に終末が来るとの期待年齢集団を基準に終末時期を計算する理解を変更終末解釈
1995~2008年「この世代」現代の邪悪な人々を指す1914年のしるしを認識する油そそがれた者を指す終末解釈
2010年以降重なり合う世代一般的な一世代として理解生涯が重なる2つの油そそがれた者の集団を含む終末解釈
1960年代後半~1975年1975年人類史6,000年の終了と千年統治との関係を強く示唆1975年後、特定年への期待から後退終末年代
~2012年/2013年忠実で思慮深い奴隷地上の油そそがれたクリスチャン全体統治体と密接に結び付く少数の兄弟たち組織権威
~2024年会衆から除かれた人へのあいさつ原則としてあいさつしない集会での簡単なあいさつを個人の良心で判断運用変更
2024年復帰に向けた援助本人の悔い改めや復帰申請を待つ面が強い長老が比較的早期に再訪問し、継続的に援助運用変更
2023~2024年ひげ・服装地域によって事実上強く制限より広く個人の判断を認める生活規範

3.「上位の権威」の解釈変更

エホバの証人は、国家の決める法令を遵守したり、納税義務遵守したりするかについてを聖書での根拠を求めて教理を決めてきました。

ローマ13章1節の「上位の権威」について、エホバの証人は1929年から1962年まで、エホバ神とイエス・キリストを指すと理解していました。

1962年には、この理解を変更し、国王、大統領、首相、裁判官などの世俗の政府当局を指すとしました。日本語の公式記事「上位の権威に対する,わたしたちの相対的な服従」は、現在の理解に基づき、人間の行政上の権威に対する相対的服従を説明しています。公式辞典の「上位の権威」も、ローマ13章1節が人間の行政上の権威を表すとしています。

これは、国家への服従、納税、法令順守をどう理解するかに関係する、基本的な聖句解釈の変更です。

4.臓器移植

1967年の英語版『ものみの塔』は、人間の臓器を体内に取り入れることを、人間の肉を食べる行為に結び付け、否定的に扱いました。この1967年の記事については、今回の調査では対応する日本語ページを確認できなかったため、英語版の「Questions From Readers」を参照します。

1980年には、聖書は臓器移植を直接禁じていないため、移植を受けるかどうかは個人の良心の問題であるとの立場に変わりました。現在の日本語版公式医療情報「宗教信条と倫理観 医療に関連して」は、臓器移植を受け入れるか、臓器を提供するかは、各自が下す医療上の決定であると明記しています。

日本語版の「エホバの証人―外科的,倫理的挑戦」にも、聖書は臓器移植について直接述べていないとの説明があります。

したがって、臓器移植については、宗教上認められないという立場から、個人が判断する医療上の問題へと変更されたと整理できます。

5.血液・輸血に関する規範

エホバの証人は1940年代以降、聖書の「血を避ける」という記述に基づき、輸血を拒否する方針を採用してきました。現行の日本語版FAQ「エホバの証人が輸血を受け入れないのはなぜですか」は、現在も輸血を受け入れないことを公式に説明しています。

一方、血液に関する規範は、すべての血液由来製剤を一律に扱うものではありません。日本語版の「エホバの証人は,免疫グロブリンやアルブミンなど,血液分画の注射を受け入れますか」は、全血ならびに赤血球、白血球、血小板、血漿という主要成分は受け入れない一方、免疫グロブリンやアルブミンなどについては、各人が判断する余地があることを説明しています。

現在の「宗教信条と倫理観 医療に関連して」も、この基本的な区分を維持しています。

したがって、輸血規定は「禁止から解禁へ変更された」のではありません。全血と主要成分の拒否を維持しつつ、血液分画や一部の医療処置について、個人の良心で判断する領域を設定してきたと表現するのが正確です。

6.1914年と「この世代」(ハルマゲドンの到来時期について)

この項目はエホバの証人が信じるこの世の終わり(ハルマゲドン)の到来時期に関する教理の変更についての調査結果です。

エホバの証人はハルマゲドンを「エホバの証人以外の人類が神エホバによって滅ぼされる時」と考えており、しばしば左のような挿絵を用います。

出典:JW.ORG

6-1.1914年を経験した世代

長年、エホバの証人は、1914年に始まったとする「終わりの日」のしるしを認識した世代が生きている間に、現在の体制の終わりが来ると説明していました。

1984年の記事「1914年―過ぎ去ることのない世代」は、1914年と「この世代」を直接結び付けています。

6-2.1995年の変更

1995年には、「この世代」を1914年から一定の寿命で数える理解が変更されました。「いつも目ざめているべき時」は、「この世代」を単純な年齢集団ではなく、神に反対する現代の人々に関連付けました。

1997年の「読者からの質問」は、この変更が1914年に関する基本教理そのものを変更するものではない一方、「世代」の長さから終末の時期を計算する考え方が修正されたことを説明しています。

6-3.2008年から2010年の変更

その後、「この世代」は再び、キリストの臨在のしるしを認識する油そそがれたクリスチャンに関連付けられました。2008年の記事については、今回の検索では該当する日本語ページを確実に特定できなかったため、英語版の「Christ’s Presence—What Does It Mean to You?」を参照します。

2010年には、生涯が重なる2つの油そそがれた者のグループを一つの「世代」に含める説明が示されました。日本語版の「愛の絆で結ばれる―年次総会の報告」は、「この世代」には生涯の重なる2つのグループが含まれると説明しています。

この一連の変更では、1914年をキリストの王権開始の年とする教理は維持される一方、「この世代」が誰を指し、どの程度の期間に及ぶかという解釈が複数回変更されています。

結果として、2010年以降の解釈は、1914年から終末までの期間を、以前の一世代よりも長く説明できる構造になっています。これは資料を比較した上での分析であり、公式側は「理解が明確になった」と位置付けています。

7.1975年への期待

エホバの証人の公式出版物は、1975年にアダムの創造から6,000年が終了すると計算していました。

日本語版の「1975年を待ち望むのはなぜか」は、1975年がアダムの創造以来6,000年にわたる人類史の終わりをしるし付けると説明しています。

さらに、「神の国が治める人類の千年期―なぜ文字どおりのものですか」は、人類存在の6,000年が1975年後半に終わるとの計算を掲載しています。

1975年の記事「6000年にわたる人間の支配は終わりに近づく―何が成し遂げられたか」は、1975年9月からキリストの千年統治が始まるのかという問いを取り上げています。記事は必ずそうなると断定してはいませんが、1975年と千年統治との関係が公式出版物で具体的に論じられていたことは確認できます。

1976年の「時について平衡の取れた見方を保つ」は、6,000年の経過だけから神の安息日の残り期間を断定できないという説明を行っています。

したがって、1975年については、次の二点を併記する必要があります。

  1. 組織は「1975年に必ずハルマゲドンが来る」と無条件に断定したわけではありません。
  2. しかし、公式出版物は1975年を終末論上重要な年として繰り返し取り上げ、千年統治の開始との関係を具体的に論じていました。

「一部信者だけの根拠のない憶測」とするのも、「1975年の終末を絶対的に予言した」とするのも、どちらも資料に即した説明とは言えません。

8.「忠実で思慮深い奴隷」と統治体

以前は、「忠実で思慮深い奴隷」は、地上にいる油そそがれたクリスチャン全体を指すと説明されていました。

2013年の「忠実で思慮深い奴隷はいったいだれでしょうか」は、それ以前の理解を調整し、「霊的食物を直接準備し、提供する少数の油そそがれた兄弟たち」を忠実で思慮深い奴隷と説明しました。

現在の公式教材「忠実で思慮深い奴隷とは何ですか」は、この奴隷がエホバの証人の統治体と密接に結び付いていると説明しています。

さらに、現行教材「会衆はどのように組織されている?」は、「忠実で思慮深い奴隷」を統治体とも呼ばれる長老たちの一団として説明しています。

この変更により、教理を準備し提供する宗教上の主体は、油そそがれた信者全体という広い集団から、本部で活動する統治体と密接に結び付いた少数者へと限定されました。

9.排斥・忌避制度の2024年変更

現在も、重大な罪を犯し悔い改めない人を会衆から除き、通常の交友を持たないという基本方針は維持されています。

一方、2024年8月号の「会衆から除かれた人を助ける」は、従来との違いを明確に記しています。

同記事は、会衆から除かれた人を集会に招待するかどうかを、各人が聖書によって整えられた良心に基づいて判断できるとしています。また、その人が集会に来た場合について、「以前はあいさつをすることはありませんでした」と述べた上で、現在は簡単なあいさつや歓迎をするかどうかを個人の良心で判断できるとしています。

ただし、長く会話したり、別の機会に一緒に時間を過ごしたりすることは認めていません。また、背教的な教えや間違った行いを積極的に広める人については、あいさつや集会への招待をしないと区別しています。

現在の日本語版FAQ「エホバの証人ではなくなった人にどのように接していますか」も、会衆から除かれた人とは交友を持たない一方、集会に来た時には、あいさつしようと思う人もいると説明しています。

したがって、2024年の変更は次のように整理できます。

維持されたもの変更・調整されたもの
会衆から除く制度「排斥」より「会衆から除かれた人」という表現を使用
通常の社交・交友の制限集会への招待を個人判断に変更
一緒に食事をしない原則集会での簡単なあいさつを個人判断に変更
背教を広める人への厳しい対応長老による復帰支援をより積極化

この変更を「排斥制度の廃止」または「家族関係の全面的な回復」と表現するのは正確ではありません。基本制度を維持しつつ、集会に関連する限定的な接触と、復帰支援の運用を調整したものです。

10.ひげや服装に関する変更

2023年末から2024年にかけて、男性のひげ、ネクタイや上着、女性のスラックスなどに関する方針が調整されました。

これらは、輸血、終末論、排斥制度のような中心的教理の変更ではありません。長年、会衆内で適用されてきた身だしなみや服装に関する規範を、より広く個人の判断に委ねる運用変更です。

日本語版の個別アップデートページは検索結果で安定して確認できなかったため、公式英語版の「2023 Governing Body Update #8」および「2024 Governing Body Update #2」を参照します。

この項目は教理変更一覧に含めることはできますが、終末、輸血、臓器移植、組織権威などと同じ重大度で扱うより、「生活規範の調整」として区別するのが適切です。

11.教理・方針変更はどのように公表されるか

エホバの証人における教理・方針変更は、主に次の媒体を通して公表されます。

媒体主な役割
『ものみの塔』研究記事教理、聖句解釈、組織運用を詳しく説明
「読者からの質問」過去の解釈を修正・限定する
統治体からの話・アップデート服装、懲戒、医療などの変更を動画で速報
書籍・FAQ一般向けに現行の理解を説明
出版物索引・リサーチガイド過去の「明確にされた理解」を整理
動画やウェブページの削除・差し替え過去の具体的な指導例が現行サイトから見えなくなる場合がある

公式記事「調べてみよう」は、調整された理解を確認する方法として、「ものみの塔出版物索引」の「教理の進展」や、リサーチガイドの「教義の解明」を案内しています。

一方、現在の公式FAQや新しい出版物には現行の理解だけが簡潔に示され、変更前の具体的表現や映像が分かりにくい場合があります。そのため、歴史的な検証には、変更前と変更後の公式資料を対にして保存する必要があります。

12.総合評価

今回、日本語版の公式資料を中心に再確認した結果、エホバの証人における教理・方針変更には、次の特徴があります。

第一に、変更は周辺的な言葉遣いだけではありません。「この世代」の解釈、1975年への期待、臓器移植、血液成分、会衆から除かれた人への対応、「忠実で思慮深い奴隷」の範囲など、信者の人生や意思決定に直接関わり得る領域にも及んでいます。

出版物の変更

教理動画・資料/何を教えていたか/削除・変更の意味公開時期保存動画・個別リンク削除・変更の確認状況
排斥、忌避2023年地域大会・排斥された母親からの電話①。排斥された母親から電話が来ても、信仰への忠誠を優先して応答しないという場面を描いていました。削除の意味は、排斥された家族との接触を断つ具体的な模範例が、後から大会の一般公開版では見られなくなったことです。ただし、接触制限そのものが撤回されたことを意味するわけではありません。2023年保存動画が掲載された個別記事大会用に作成された2本がオンライン公開版から外されたとAvoidJWが報告しています。公式による削除理由の説明は確認できません。(Jehovah’s Witnesses)
排斥、忌避2023年地域大会・排斥された母親からの電話②。実の母親との関係よりも、会衆内の「霊的な家族」に目を向けるという構成でした。この部分が消えることで、家族との断絶を肯定的な信仰行動として示した映像表現が、現在の公式公開資料から見えにくくなります。2023年保存動画が掲載された個別記事保存版と第三者報告はありますが、会場上映版と最終公開版の厳密な照合が必要です。(Jehovah’s Witnesses)
排斥、忌避「エホバの裁きを忠実に支持する―悔い改めない悪行者を避ける」。排斥されたソニアから家族への連絡に応じず、長期間接触しないことを忠実さとして描いた動画です。削除されると、家族との完全な連絡遮断を明示的に推奨していた過去の教育内容が、現在の閲覧者からは確認しにくくなります。2017年保存動画が掲載された個別記事AvoidJWは2024年に公式サイトから消えたと報告しています。現行公式資料は、簡単なあいさつを良心で判断できるとする一方、交友制限の基本原則は維持しています。(Jehovah’s Witnesses)
排斥、忌避「エホバの裁きを忠実に支持する―許しを示す」。家族が約15年間接触しなかったことが、ソニアの復帰につながったという筋書きでした。削除の意味は、家族による長期間の非接触を、本人の悔い改めを促す有効な方法として肯定していた説明が見えなくなることです。2017年保存動画が掲載された個別記事前編・後編とも削除されたと報告されていますが、削除理由は公表されていません。(Jehovah’s Witnesses)
高等教育JW Broadcasting 2015年1月号―高等教育。大学教育が信仰、時間、交友関係に及ぼす危険を強調し、若者や親に慎重な判断を求める内容を含んでいたとされます。番組全体が削除された場合、過去に高等教育をどの程度強く抑制していたかを公式サイト上で検証しにくくなります。2015年1月保存動画・MP4保存動画はありますが、「高等教育に関する発言を消すために削除した」とまでは確認できません。削除の動機は不明です。
寄付JW Broadcasting 2015年5月号―寄付と組織の資金。寄付によって世界的活動を支える必要性を説明した番組です。削除されると、組織が当時どのような表現で信者に寄付を呼びかけていたかを、現行公式サイトだけでは追跡しにくくなります。2015年5月保存動画・MP4番組が公開一覧から消えたという第三者記録があります。ただし、寄付発言が削除理由だったという証拠はありません。
出演者の教団離脱JW Broadcasting 2016年2月号。月例番組全体が削除または一時的に非公開になったとされています。重要なのは、番組中の一部分だけでなく、出演者、証言、組織方針を含む当時の記録全体が検索できなくなる点です。2016年2月個別保存URLは要再確認出演者の離脱や排斥に伴う再編集だったという説がありますが、現在は第三者の推測にとどまります。意味を論じる前に、旧版と再公開版の映像差分を確認すべき案件です。
出演者の教団離脱「勇気ある若者になろう」。若者が組織の教えに従い、周囲の圧力に抵抗することを奨励する動画です。出演者に後の問題があったため削除されたのだとすれば、内容上の教えが変更されたのではなく、模範として登場させ続けることが難しくなった可能性があります。2018年5月保存動画・MP4動画が見つからなくなったことと、出演者の排斥が理由だったという説明は分ける必要があります。後者は公式確認がありません。
出演者の教団離脱「結婚に備える 第2部―心の中の人をどう見極めるか」。結婚相手の外見や表面的な魅力ではなく、信仰や人格を観察するよう教える動画です。削除が出演者の事情によるものであれば、結婚についての教え自体の撤回ではなく、出演者を模範として公式サイトに残せなくなったことを意味する可能性があります。2016年8月保存動画・MP4動画削除は検証対象になりますが、出演者の排斥が原因だったという説明は未確認です。
出演者の教団離脱アンソニー・モリス「エホバは私たち一人一人を気遣ってくださる」。当時の統治体成員が、信者個人に対する神の関心を説明した講話です。この動画単独の削除よりも、統治体を離れた人物の過去の講話がまとまって消えたとされることに意味があります。組織の元最高指導者が何を語っていたかという歴史的記録が、公式サイトから失われるためです。2022年11月保存動画・720pAvoidJWは、モリス出演の「朝の崇拝」動画が2023年3月30日に一斉削除されたと記録しています。ただし、削除が司法上の問題によるものだったという同サイトの推測は確認されていません。(Jehovah’s Witnesses)
出演者の教団離脱アンソニー・モリス「私たちはエホバを愛しています」。統治体成員が、組織への忠実さと神への愛を説いた講話です。後にその人物が統治体を離れ、講話が削除されたとすれば、「忠実さを教えた指導者自身の公式記録をどう扱うか」という組織の歴史管理の問題が表れます。2022年3月保存動画・720p個別保存版があります。削除理由について公式説明はありません。(Jehovah’s Witnesses)
出演者の教団離脱アンソニー・モリス「エホバは快く与える人を愛される」。寄付や寛大さについて、当時の最高指導部の一員が説明した動画です。削除されると、指導部が寄付をどのような言葉で促していたかという過去の記録も確認しにくくなります。2021年9月保存動画が掲載された個別ページモリス出演動画群の一つとして削除されたと記録されています。(Jehovah’s Witnesses)
出演者の教団離脱アンソニー・モリス「エホバは必ず実行される」。神に敵対する者が最終的に滅ぼされることを、燃え尽きるマッチを使って説明したことで知られる講話です。削除されると、批判者や敵対者の滅びを強い映像表現で語った過去の公式メッセージが、現在の公式サイトから確認できなくなります。2020年9月保存動画・720p削除されたモリス出演動画として保存されています。削除が講話内容によるのか、人物の退任によるのかは不明です。(Jehovah’s Witnesses)
出演者の教団離脱アンソニー・モリスのその他の「朝の崇拝」動画群。天への召し、懲らしめ、性的な考え、従順、終末時の保護など、幅広い教えを統治体成員として説明していました。**一括削除の意味は、特定の一つの教えが撤回されたというより、元統治体成員の公式な発言履歴がまとめて見えなくなったことです。**これは教理変更というより、人物と組織史の記録管理に関わる事例です。2015~2020年アンソニー・モリス個別保存ページAvoidJWはすべての「朝の崇拝」動画が削除されたとしています。ただし、公式経歴記事など一部のモリス関連資料は現在も残っているため、「あらゆる記録が削除された」と書くのは不正確です。(JW.ORG)
教理変更動画・資料/何を教えていたか/削除・変更の意味公開時期保存動画・個別リンク削除・変更の確認状況
教理変更「天への召しを理解する」。天に行く希望を持つ「油そそがれた者」が、自分の召しをどのように理解するかを説明した講話です。これは、エホバの証人独自の「14万4,000人」という教理に関係します。**削除の意味は、一般信者ではなく天的希望を持つと主張した統治体成員が、その特別な召しをどう説明していたかという記録が、現行公式サイトから追いにくくなることです。**教理が撤回されたことを意味するものではありません。2020年3月保存動画の個別掲載箇所アーカイブには、削除された「朝の崇拝」動画の一つとして複数解像度の保存版が掲載されています。削除理由について公式説明は確認できません。(Jehovah’s Witnesses)
教団外部との接触「心は不実である」。人間の心や欲望を無条件に信用せず、聖書と組織の指導に従って自己点検する必要があると教える講話です。削除されると、統治体成員が個人の判断や感情をどの程度警戒し、外部の宗教的指導を優先するよう促していたかが見えにくくなります。2019年8月保存動画の個別掲載箇所動画の保存版は確認できますが、内容上の問題によって削除されたのか、モリス退任後の一括整理なのかは不明です。(Jehovah’s Witnesses)
終末論
ハルマゲドン
「エホバはご自分の民を守る」。将来の終末的な攻撃の際、神が組織と信者を保護するという期待を強める講話です。**削除の意味は、終末時に組織にとどまることが安全につながるという、恐れと安心の双方に関係するメッセージを、現在の公式サイトから検証しにくくなることです。**終末教理自体が変更された証拠ではありません。2019年3月保存動画の個別掲載箇所アーカイブでは削除された朝の崇拝動画として掲載されています。公式の動画一覧にモリスの別動画は残るため、「モリスの全記録が消された」とは言えません。(Jehovah’s Witnesses)
排斥、忌避「懲らしめに対する正しい見方はエホバとの親しい関係を保つ」。注意、助言、宗教上の処分を、神からの愛ある矯正として受け入れるよう促す講話です。**削除されると、組織からの厳しい指導や処分を、信者がどのような意味づけで受け入れるよう教えられていたかが見えにくくなります。**排斥制度などの撤回を意味するものではありません。2018年9月保存動画の個別掲載箇所動画の保存版は掲載されています。削除が講話内容に関係するという証拠はなく、人物単位の整理である可能性があります。(Jehovah’s Witnesses)
娯楽の禁止「エホバのご意志を見分け続ける」。自分の好みではなく、日常の細かな選択でも神の意志を探り、それに合わせるよう教える講話です。削除の意味は、服装、交友、娯楽など、明文の禁止がない領域にも宗教的判断を広げる指導の実例が見えにくくなることです。2016年11月保存動画の個別掲載箇所第三者アーカイブでは、削除されたモリスの朝の崇拝動画として保存されています。削除理由は未確認です。(Jehovah’s Witnesses)
性的道徳「目をエホバに忠実に保つ」。性的な視線や空想を避け、思考段階から道徳的純潔を保つよう求める講話です。モリスは服装や性的道徳について強い表現を用いることで知られていました。**削除されると、統治体が信者の視線、思考、服装など私生活にどこまで踏み込んだ指導をしていたかを確認しにくくなります。**ただし、性道徳の教え自体が変更されたとは限りません。2016年4月保存動画の個別掲載箇所保存版は確認できます。動画の内容が直接の削除理由だったという公式情報はありません。(Jehovah’s Witnesses)
教理への服従「エホバは従順を祝福される」。神や組織から与えられる指示を、すぐに理解できなくても従うことの重要性を教える講話です。**削除の意味は、統治体成員が信者にどの程度強く従順を求めていたかという一次記録が、公式サイトから見えにくくなることです。**特に、後に統治体を離れた人物が従順を説いていたという歴史的文脈がありますが、そこから直ちに削除理由を推定することはできません。2015年9月保存動画の個別掲載箇所削除された朝の崇拝動画群の一つとして保存されています。公式説明がないため、削除理由は「不明」とするのが適切です。(Jehovah’s Witnesses)