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ものみの塔出版物に見られる「隠し絵」
ものみの塔の出版物の多くの挿し絵の中には数多くの「隠し絵」があることは、ものみの塔の研究者の間ではよく知られたことです。これらの隠し絵が何を意味するのかは全くの謎です。幾つかの隠し絵は、確かに「見方によってはそう見えるけども、はっきりとは分からない」というあいまいな物があります。しかし、その幾つかは、誰の目にも明らかに見えるものです。何故ものみの塔協会はこのような、気味の悪いことをしているのでしょうか。色々な説がありますが、確かなことはわかりません。この宗教に創始者ラッセルの時代から元々あった、オカルトとの関連性を上げる人が多くいますが、一方これは挿し絵画家(全員彼らはエホバの証人ですが)の「お遊び」であろうという説もあります。それにしても、「霊的な食物」と言われるものの中にこのような気味の悪い、お遊びを入れるというのは、どういう神経でしょうか?
『啓示の書 その壮大な最高潮は近い!』に見られる隠し絵
この挿し絵は『啓示の書 その壮大な最高潮は近い!』の159ページに出ているものです。この絵は啓示の書(ヨハネの黙示録)の10章の情景を絵にしたものですが、小さな巻物をヨハネに渡す天使の手のひらを見て下さい。親指のつけねに子供の顔が隠されています。

その手のひらの拡大です。

1983年ものみの塔誌の挿し絵に見られる隠し絵
これは1983年のものみの塔誌2月1日号17頁(日本語版5月1日17頁)に載っている挿し絵です。右手のおばあさんのスカートの下の部分に注目して下さい。髭を生やした老人の顔が隠されています。

スカートの部分を拡大したものです。

ものみの塔宗教の創始者、テーズ・ラッセルの墓

テーズ・ラッセルの墓はペンシルバニア州、ピッツバーグ市のノース・ヒルと言われる地区のRosemont United Cemeteries と呼ばれる墓地にあります。この墓と記念碑を見た多くの人は、その象徴的な姿と墓碑銘にびっくりせざるを得ません。写真はタンダル・ウォーターズ氏から提供を受けました。感謝いたします。
これはラッセルの墓の墓碑で、そこには彼はラオデキアの使者(啓示3:14)であると書かれています。ラッセルは第七番目のラオデキアの使者であるとされますが、ちなみに他の六人は、使徒パウロ、使徒ヨハネ、アリウス、ワルド、ワイクリフ、ルターであると言います(『終了した秘義』1918年64頁)。
ラッセルはピラミッドにエホバの隠された真理があると信じ、、現在のエホバの証人が信じている1914年の年代計算も、ピラミッドの寸法の計算から支持されると教えました。しかし、後にものみの塔誌は、ピラミッドは悪魔宗教の表明である占星学に帰依している者によって建てられたもの、と教えています。(ものみの塔誌 1957年8月15日309頁)ものみの塔誌自体が、自分たちの宗教の起源に「悪魔宗教」が関連していたことを認めていることになりますが、現在そのことを知ったり口にしたりするエホバの証人はほとんどいません。しかし、協会自身が建立したこの記念碑を見る時、、ものみの塔宗教がその自ら「悪魔宗教」と呼ぶ異教の象徴と関連があったことが、改めて確認できるのです。

ラッセルの墓に隣接するものみの塔協会の建てたピラミッドを形どったラッセルの記念碑。十字架と王冠の飾りがつき、左の背景にラッセルの墓碑が見えます。
この十字架と王冠の徽章は実は Knights Tamplar と呼ばれるフリーメイソンという秘密結社が使う、組織を象徴する徽章です。フリーメイソンは中世のヨーロッパの十字軍に起源を発するという、石工の組合でしたが、その後オカルト的な儀式を行うようになった、秘密結社です。ラッセルとこの秘密結社との関係は明らかではありません。フリーメイソンがエジプトやピラミッドの宗教的な意味を重視することからラッセルが関係していたという説と、ラッセル自身がフリーメイソンの会員であったという説があります。

ものみの塔記念碑の近接写真。十字架と王冠の飾りの下には Watch Tower Bible and Tract Society という碑銘が読み取れます。
恐怖のハルマゲドンの挿し絵とマインド・コントロール
ものみの塔の出版物は長年にわたってたくさんのハルマゲドンの挿し絵を掲載して来ました。それらは実に生々しい、見る者をぞっとさせるような、恐怖の絵の連続でした。エホバの証人の家庭に育てられ、小さい時からそのような出版物になじまされたエホバの証人二世の人々は、子供時代にそのような絵を見て夜うなされて眠れなかったという話をよくします。ここでは、そのような恐怖の絵の幾つかを紹介します。最近の「ものみの塔」誌9月1日号の23頁にも、特にその残忍さを増した絵が現れています。何故ものみの塔はこのような恐怖の絵の数々を載せるのでしょうか。このような生々しい絵は、読者の心の底にある恐怖心を強く揺さぶります。読者は「この恐怖から逃れるには、ものみの塔の組織に付いているしかない」という結論に達し、その結論は言葉にならない、意識下の強い恐怖の感情によって常に支えられているのです。
『失楽園から復楽園まで』の挿し絵より。
1958年に発行されたこの本は、子供向けに多くの挿し絵が挿入されていますが、その208頁から209頁にかけての挿し絵は、エホバの証人の多くの子供たちを、悪夢でうなされさせた有名なものです。子供時代にエホバの証人の家庭に育ち、この絵を見せられた子供たちは一生忘れられない恐怖心を心の底に焼き付けられたと言われます。

燃えさかる家から逃げる子供、争い会う大人、‥‥

大人も子供も車も自転車も、みんな底のない地の割れ目に落ちて行く‥‥

頭の上からは巨大なビルが倒れ落ちてくる‥‥
幼心にこれらの絵を見た自分の感情を想像してみて下さい‥‥
『啓示の書 その壮大な最高潮は近い!』233頁に見られるハルマゲドンの図

崩れるビル、地面の割れ目、苦しみに打ちひしがれる人々の顔、ものみの塔が常に使うハルマゲドンの設定ですが、その生々しさは見る者の、特に子供たちの感情に強く訴えます。
『ものみの塔』誌1997年9月1日号23頁に見られる、更に残忍なハルマゲドンの絵

この最も最近の挿し絵では更にグロテスクの度を増して、転がる死体を生々しく描写しています。ものみの塔は子供たちに暴力シーンを映画や漫画で見せることに対して警告していますが、その一方で、「自分たちの組織への忠誠を守らない者はこの様になる」という見せしめのためには、このようなグロテスクな絵を平気で使い、エホバの証人の心の奥底に強く感情に訴える形で、組織への忠誠を浸透させているのです。
そして、組織に忠誠を守るものはこのようにハルマゲドンを生き残る−『ものみの塔』誌1997年9月1日号24頁に見られる楽園の絵

ものみの塔の出版物はその一方、グロテスクなハルマゲドンの挿し絵と対照的に、いかに組織に忠実な者はハルマゲドンを生き残り、地上の楽園で幸せに生き残れるかを、誰もが羨むような描写でエホバの証人に印象づけます。これらの絵の特徴は、常に物質的な欲望が満たされている描写です。すなわち豊富な食物、きれいな衣類と住宅環境、野獣との共存が示されます。これらの絵から、ものみの塔のマインド・コントロールが実の所、いかに物質的な恐怖と、それに対する対照としての物質的な幸福を大きな駆動力としているかが分かります。